令和4年度 第1問・権利関係(不法行為に関する次の記述のうち)
過去問一覧 · 令和4年度まとめ · 権利関係ハブ · 用語解説 · 試験ガイド
この記事の信頼性について
| 執筆者 | 宅建マスター編集部 |
|---|---|
| 更新日 | 2026年5月19日 |
| 主な参照元 | 不動産適正取引推進機構(RETIO)、国土交通省 |
試験の日程・合格基準・法令改正は必ず公式情報でご確認ください。
問題
不法行為に関する次の記述のうち、民法の規定及び判例によれば、正しいものはどれか。
選択肢
- (1) 使用者は、被用者が事業の執行について第三者に加えた損害を賠償する責任を負うが、被用者に対して求償することはできない
- (2) 不法行為による損害賠償請求権は、損害及び加害者を知った時から3年で時効消滅する
- (3) 不法行為による損害賠償債務は、期限の定めのない債務であり、被害者が催告した時から遅延損害金が発生する
- (4) 土地の工作物の設置・保存の瑕疵により損害が生じた場合、占有者が損害防止に必要な注意をしていた場合、所有者が無過失であっても賠償責任を負う
正答
正答は (3) です。
解説
土地の工作物責任(民法717条)では、占有者が損害防止に必要な注意をしていた場合は、所有者が責任を負います。この場合の所有者責任は無過失責任です。使用者責任(民法715条)では使用者から被用者への求償は可能です。不法行為の時効は「損害および加害者を知った時から3年(人の生命・身体は5年)、行為の時から20年」です(民法724条)。不法行為による損害賠償債務は損害発生時から当然に遅滞となります(判例)。