実践演習 · レベル3 · 権利関係

実践演習・権利関係(時効)|AはBに対して2020年4月1日に100万円を貸し付け(利息なし・期限の…

AはBに対して2020年4月1日に100万円を貸し付け(利息なし・期限の定めなし)、翌日から随時弁済を求めることができる状態にあった。Aは2022年3月31日にBに対して内容証明郵便にて100万円の返済を催告した。その後Aは2022年10月1日に訴訟を提起した。この場合に関する記述として民法の規定によれば正しいものはどれか。

この記事の信頼性について

執筆者宅建マスター編集部
更新日2026年5月19日
主な参照元不動産適正取引推進機構(RETIO)国土交通省

試験の日程・合格基準・法令改正は必ず公式情報でご確認ください。

問題

AはBに対して2020年4月1日に100万円を貸し付け(利息なし・期限の定めなし)、翌日から随時弁済を求めることができる状態にあった。Aは2022年3月31日にBに対して内容証明郵便にて100万円の返済を催告した。その後Aは2022年10月1日に訴訟を提起した。この場合に関する記述として民法の規定によれば正しいものはどれか。

選択肢

  1. (1) 催告(内容証明郵便)だけで時効が更新(旧:中断)されるので、2022年3月31日から新たに時効が進行する
  2. (2) 催告により時効の完成が6か月間猶予されるが、この効力は催告から6か月以内に訴訟提起等をしなければ消滅する。2022年3月31日から6か月以内の2022年9月30日までに訴訟提起が必要であり、10月1日の提起は間に合っていない
  3. (3) 期限の定めのない消費貸借は貸付けの翌日から時効が進行し5年(民法166条1項1号)で完成する可能性がある
  4. (4) 催告は書面でなければ効力が生じない

正答

正答は (2) です。

解説

期限の定めのない消費貸借は貸付日の翌日から権利行使できる状態(民法591条1項)なので主観的起算点からの消滅時効(5年)が問題となります。

他の選択肢

  • (1)

    権利関係の基準と照らすと正答になりません。正答(2)「催告により時効の完成が6か月間猶予されるが、この効力は催告から6か月以内に訴訟提起等をしなければ消滅する。20…」は、制度・手続・学習法のいずれかの観点で適切な内容です。特に「催告(内容証明郵便)だけで時効が更新(旧:中断)されるので、2…」の部分は、正答「催告により時効の完成が6か月間猶予されるが、この効力は催告から…」と両立しない限定語・主体・手順がないか確認してください

  • (3)

    根拠の記述が異なります。解説では「ら権利行使できる状態(民法」が根拠ですが、(3)は「から時効が進行し5年(民法」を根拠とする内容です。正答の解説と、主体・手続・効果のいずれかが一致していません

  • (4)

    正答の解説と、主体・手続・効果のいずれかが一致していません。選択肢(4)「催告は書面でなければ効力が生じない」は本問の正答(2)とは異なるため不適です

学習のヒント

分野「権利関係」の問題です。正しいものを問う設問では、限定語・主体・手続の条件を順に確認します。誤った肢は、どの条件・主体・数字がずれているかを一行メモしてください。期限の定めのない消費貸借は貸付日の翌日から権利行使できる状態(民法591条1項)なので主観的起算点からの消滅時効(5年)が問題となります。

図解つきの詳しい解説はアプリの実践演習で表示できます。