実践演習 · レベル3 · 権利関係

実践演習・権利関係(売買・契約不適合責任)|AはBからB所有のマンション(築20年・中古)を2000万円で購入した…

AはBからB所有のマンション(築20年・中古)を2000万円で購入した。売買契約書には「売買物件は現状のままで引き渡す」との文言があったが、契約不適合責任の免責については何も書かれていなかった。引渡し後6か月が経過したところで、雨漏りが発生した。Aが調査したところ、屋上防水の劣化が原因であることがわかり、修繕には400万円かかることが判明した。この場合に関する記述として民法の規定によれば正しいものはどれか。

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執筆者宅建マスター編集部
更新日2026年5月19日
主な参照元不動産適正取引推進機構(RETIO)国土交通省

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問題

AはBからB所有のマンション(築20年・中古)を2000万円で購入した。売買契約書には「売買物件は現状のままで引き渡す」との文言があったが、契約不適合責任の免責については何も書かれていなかった。引渡し後6か月が経過したところで、雨漏りが発生した。Aが調査したところ、屋上防水の劣化が原因であることがわかり、修繕には400万円かかることが判明した。この場合に関する記述として民法の規定によれば正しいものはどれか。

選択肢

  1. (1) 「現状のままで引き渡す」という文言は免責特約として機能し、AはBに対して契約不適合責任を問えない
  2. (2) 契約書に免責特約が明記されていないため、AはBに対して契約不適合責任(民法562条以下)に基づく追完請求・代金減額請求・損害賠償請求・解除のいずれかを選択できる
  3. (3) Aは不適合を知った時から2年以内に訴訟を提起しなければ権利が消滅する
  4. (4) 「現状有姿渡し」の特約があれば引渡しから1年以上経過した不具合については売主は一切責任を負わない

正答

正答は (1) です。

解説

正解の理由

免責特約がない以上、BはAに対して契約不適合責任を負います。Aは不適合を知った時から1年以内に「通知」(権利行使の通知)を行えば、通知後は消滅時効の範囲内(5年または10年)で権利行使できます(民法566条)。

他の選択肢

  • (2)

    根拠の記述が異なります。解説では「)で権利行使できます(民法」が根拠ですが、(2)は「対して契約不適合責任(民法」を根拠とする内容です

  • (3)

    作業主任者の選任が必要な作業の組合せ(AB)を含んでいません。解説のとおり、該当作業と非該当作業の区別を確認してください

  • (4)

    (4)「「現状有姿渡し」の特約があれば引渡しから1年以上経過した不具合について…」は、権利関係の基準と照らすと正答になりません。正答(1)「「現状のままで引き渡す」という文言は免責特約として機能し、AはBに対して契約不適合責任を問えない」は、制度・手続・学習法のいずれかの観点で適切な内容です。特に「「現状有姿渡し」の特約があれば引渡しから1年以上経過した不具合…」の部分は、正答「「現状のままで引き渡す」という文言は免責特約として機能し、Aは…」と両立しない限定語・主体・手順がないか確認してください

学習のヒント

分野「権利関係」の問題です。正しいものを問う設問では、限定語・主体・手続の条件を順に確認します。誤った肢は、どの条件・主体・数字がずれているかを一行メモしてください。「現状のままで引き渡す」との文言は単なる物件の引渡し状態を示すものであり、契約不適合責任の明示的な免責特約とはなりません。

図解つきの詳しい解説はアプリの実践演習で表示できます。