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宅地建物取引士試験 実践演習 第642問(権利関係)
抵当権設定後に抵当不動産の所有者が変わった場合(第三取得者)の対抗として正しいものはどれか。
問題
抵当権設定後に抵当不動産の所有者が変わった場合(第三取得者)の対抗として正しいものはどれか。
選択肢
- (1) 第三取得者は抵当権の負担のない所有権を取得する
- (2) 第三取得者は抵当権の負担を承継し、抵当権が実行されれば競売で所有権を失う可能性がある
- (3) 抵当権は自動的に消滅する
- (4) 第三取得者は抵当権者に損害賠償を請求できる
正答
正答は (2) です。
解説
物権変動:登記が対抗要件・不法占拠者には登記不要
正解の理由
不動産の物権変動は登記が第三者への対抗要件です(民法177条)。不法占拠者には登記なく対抗できます。相続の法定相続分超過部分は登記が必要です(民法899条の2)。
(2) 第三取得者は抵当権の負担を承継し、抵当権が実行されれば競売で所有権を失う可能性がある
他の選択肢
(1) 第三取得者は抵当権の負担のない所有権を取得する
この肢は「第三取得者は抵当権の負担のない所有権を取得する」と述べていますが、権利関係の基準では正しい記述ではありません。
正答(2)「第三取得者は抵当権の負担を承継し、抵当権が実行されれば競売で所有権を失う可能性がある」は、制度・手続・学習法のいずれかの観点で適切な内容です。
正答の論点と照らすと、この肢は「第三取得者は抵当権の負担のない所有権を取得する」という断定のどこかが設問の前提と矛盾します。主語・客体・数字・期限・「毎年/常に/不要」などの限定語をチェックしてください。(3) 抵当権は自動的に消滅する
この肢は「抵当権は自動的に消滅する」と述べていますが、権利関係の基準では正しい記述ではありません。
正答(2)「第三取得者は抵当権の負担を承継し、抵当権が実行されれば競売で所有権を失う可能性がある」は、制度・手続・学習法のいずれかの観点で適切な内容です。
正答の論点と照らすと、この肢は「抵当権は自動的に消滅する」という断定のどこかが設問の前提と矛盾します。主語・客体・数字・期限・「毎年/常に/不要」などの限定語をチェックしてください。(4) 第三取得者は抵当権者に損害賠償を請求できる
第三取得者が競売で所有権を失った場合は売主(前所有者)への担保責任追及が可能ですが、抵当権者への損害賠償は原則できません。抵当権者は正当な権利を行使しているからです。
学習のヒント
抵当権は追及効を持つ物権です(民法369条)。不動産が第三者に譲渡されても抵当権はその不動産に追いかけ、第三取得者はその負担を承継します。これが抵当権の最も重要な特質の一つです。
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