宅地建物取引士試験の過去問・実践演習・一問一答と模試・模擬試験対策を、このサイトでまとめて学習できます。タブから他の演習モードへ移動できます。

実践演習 · 権利関係

宅地建物取引士試験 実践演習 第10879問(権利関係)

Aが所有する分譲マンション(専有部分)の下の階(Bが所有)の天井から水漏れが発生した。調査の結果、Aの専有部分内の給水管(専有部分に属する管)の亀裂が原因であることが判明した。Bの部屋の内装(壁・天井)の修復費用は50万円かかる。この場合に関する記述として民法・区分所有法の規定によれば正しいものはどれか。

問題

Aが所有する分譲マンション(専有部分)の下の階(Bが所有)の天井から水漏れが発生した。調査の結果、Aの専有部分内の給水管(専有部分に属する管)の亀裂が原因であることが判明した。Bの部屋の内装(壁・天井)の修復費用は50万円かかる。この場合に関する記述として民法・区分所有法の規定によれば正しいものはどれか。

選択肢

  1. (1) 専有部分内の配管の管理は管理組合の責任であり、Aは責任を負わない
  2. (2) Aの専有部分内の給水管の管理瑕疵によってBに損害を生じさせた場合、Aは不法行為(民法709条)または工作物責任(民法717条)に基づきBに対して損害賠償責任を負う
  3. (3) 水漏れは自然現象であるためAは責任を負わない
  4. (4) 管理費から修繕費50万円が支払われるため個人Aの負担はない

正答

正答は (1) です。

解説

正解の理由

区分所有者は自己の専有部分を適切に管理する義務があります。専有部分内の給水管の亀裂(管理瑕疵)によって生じた損害に対して、Aは工作物責任(民法717条)または不法行為(民法709条)に基づきBに対して損害賠償責任を負います。共用部分に起因する損害の場合は管理組合が責任を負う場合もありますが、本問は専有部分内の問題です。

(1) 専有部分内の配管の管理は管理組合の責任であり、Aは責任を負わない

他の選択肢

  • (2) Aの専有部分内の給水管の管理瑕疵によってBに損害を生じさせた場合、Aは不法行為(民法709条)または工作物責任(民法717条)に基づきBに対して損害賠償責任を負う

    この肢は「Aの専有部分内の給水管の管理瑕疵によってBに損害を生じさせた場合、Aは不法行為(民法709条)または工作物責任(民法717条)に基づきBに対して損害賠償責任を負う」と述べていますが、権利関係の基準では正しい記述ではありません。

    正答(1)「専有部分内の配管の管理は管理組合の責任であり、Aは責任を負わない」は、制度・手続・学習法のいずれかの観点で適切な内容です。

    正答の論点と照らすと、この肢は「Aの専有部分内の給水管の管理瑕疵によってBに損害を生じさせた場合、Aは不法行為…」という断定のどこかが設問の前提と矛盾します。主語・客体・数字・期限・「毎年/常に/不要」などの限定語をチェックしてください。

  • (3) 水漏れは自然現象であるためAは責任を負わない

    この肢は「水漏れは自然現象であるためAは責任を負わない」と述べていますが、権利関係の基準では正しい記述ではありません。

    正答(1)「専有部分内の配管の管理は管理組合の責任であり、Aは責任を負わない」は、制度・手続・学習法のいずれかの観点で適切な内容です。

    正答の論点と照らすと、この肢は「水漏れは自然現象であるためAは責任を負わない」という断定のどこかが設問の前提と矛盾します。主語・客体・数字・期限・「毎年/常に/不要」などの限定語をチェックしてください。

  • (4) 管理費から修繕費50万円が支払われるため個人Aの負担はない

    この肢は「管理費から修繕費50万円が支払われるため個人Aの負担はない」と述べていますが、権利関係の基準では正しい記述ではありません。

    正答(1)「専有部分内の配管の管理は管理組合の責任であり、Aは責任を負わない」は、制度・手続・学習法のいずれかの観点で適切な内容です。

    正答の論点と照らすと、この肢は「管理費から修繕費50万円が支払われるため個人Aの負担はない」という断定のどこかが設問の前提と矛盾します。主語・客体・数字・期限・「毎年/常に/不要」などの限定語をチェックしてください。

学習のヒント

この問題で間違えた場合は、設問文の求め方(「正しいもの」「誤っているもの」「最も適切でないもの」)を最初に線引きしてください。正答・誤答それぞれについて、用語の定義と制度の前提を用語解説で確認し、復習リストや実践演習・一問一答と組み合わせて、同分野の過去問を解き直すと定着しやすくなります。

類似の問題

同じ分野・タグや問題文のキーワードが近い問題です。解き直しや確認に使えます。