宅地建物取引士試験の過去問・実践演習・一問一答と模試・模擬試験対策を、このサイトでまとめて学習できます。タブから他の演習モードへ移動できます。

実践演習 · 権利関係

宅地建物取引士試験 実践演習 第10942問(権利関係)

AはBとの間で甲土地の売買契約を締結した(代金2000万円)。AはBに錯誤(民法95条)があったことを理由に契約の取消しを主張したが、BはAに重大な過失があったとして錯誤取消しを争っている。その後、BはCに甲土地を転売しCへの登記も完了した。この場合に関する記述として民法の規定によれば正しいものはどれか。

問題

AはBとの間で甲土地の売買契約を締結した(代金2000万円)。AはBに錯誤(民法95条)があったことを理由に契約の取消しを主張したが、BはAに重大な過失があったとして錯誤取消しを争っている。その後、BはCに甲土地を転売しCへの登記も完了した。この場合に関する記述として民法の規定によれば正しいものはどれか。

選択肢

  1. (1) AはCが悪意であれば登記なしに錯誤取消しをCに対抗できる
  2. (2) AがBとの契約について有効に錯誤取消しを行った後に登場したC(取消し後の第三者)に対しては、AはCと対抗関係(登記の先後)になる
  3. (3) 錯誤取消しの効果は第三者に対抗できない
  4. (4) AはCに直接損害賠償請求できる

正答

正答は (1) です。

解説

正解の理由

錯誤取消し後の第三者(本問のCのように、Aが取消しをした後にBからCへの売買・登記がなされた場合)との関係は、AとCが二重に譲受人となるとして対抗関係(民法177条)で処理されます。AはCよりも先に登記を備えれば所有権取得を対抗できます。なお取消し前の善意無過失の第三者への対抗不能(詐欺・強迫・錯誤の場合等)とは異なります。

(1) AはCが悪意であれば登記なしに錯誤取消しをCに対抗できる

他の選択肢

  • (2) AがBとの契約について有効に錯誤取消しを行った後に登場したC(取消し後の第三者)に対しては、AはCと対抗関係(登記の先後)になる

    この肢は「AがBとの契約について有効に錯誤取消しを行った後に登場したC(取消し後の第三者)に対しては、AはCと対抗関係(登記の先後)になる」と述べていますが、権利関係の基準では正しい記述ではありません。

    正答(1)「AはCが悪意であれば登記なしに錯誤取消しをCに対抗できる」は、制度・手続・学習法のいずれかの観点で適切な内容です。

    正答の論点と照らすと、この肢は「AがBとの契約について有効に錯誤取消しを行った後に登場したC(取消し後の第三者…」という断定のどこかが設問の前提と矛盾します。主語・客体・数字・期限・「毎年/常に/不要」などの限定語をチェックしてください。

  • (3) 錯誤取消しの効果は第三者に対抗できない

    この肢は「錯誤取消しの効果は第三者に対抗できない」と述べていますが、権利関係の基準では正しい記述ではありません。

    正答(1)「AはCが悪意であれば登記なしに錯誤取消しをCに対抗できる」は、制度・手続・学習法のいずれかの観点で適切な内容です。

    正答の論点と照らすと、この肢は「錯誤取消しの効果は第三者に対抗できない」という断定のどこかが設問の前提と矛盾します。主語・客体・数字・期限・「毎年/常に/不要」などの限定語をチェックしてください。

  • (4) AはCに直接損害賠償請求できる

    この肢は「AはCに直接損害賠償請求できる」と述べていますが、権利関係の基準では正しい記述ではありません。

    正答(1)「AはCが悪意であれば登記なしに錯誤取消しをCに対抗できる」は、制度・手続・学習法のいずれかの観点で適切な内容です。

    正答の論点と照らすと、この肢は「AはCに直接損害賠償請求できる」という断定のどこかが設問の前提と矛盾します。主語・客体・数字・期限・「毎年/常に/不要」などの限定語をチェックしてください。

学習のヒント

この問題で間違えた場合は、設問文の求め方(「正しいもの」「誤っているもの」「最も適切でないもの」)を最初に線引きしてください。正答・誤答それぞれについて、用語の定義と制度の前提を用語解説で確認し、復習リストや実践演習・一問一答と組み合わせて、同分野の過去問を解き直すと定着しやすくなります。

類似の問題

同じ分野・タグや問題文のキーワードが近い問題です。解き直しや確認に使えます。