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実践演習 · 権利関係

宅地建物取引士試験 実践演習 第829問(権利関係)

AはB銀行に対して2000万円の債務を負い、A所有の甲マンション(時価3000万円)に第一順位の抵当権を設定した。その後AはC信用金庫に対して1000万円の債務を負い、同じ甲マンションに第二順位の抵当権を設定した。AがB銀行の債務のみを完済して抵当権の抹消登記を申請しようとする場合に関する記述として民法の規定によれば正しいものはどれか。

問題

AはB銀行に対して2000万円の債務を負い、A所有の甲マンション(時価3000万円)に第一順位の抵当権を設定した。その後AはC信用金庫に対して1000万円の債務を負い、同じ甲マンションに第二順位の抵当権を設定した。AがB銀行の債務のみを完済して抵当権の抹消登記を申請しようとする場合に関する記述として民法の規定によれば正しいものはどれか。

選択肢

  1. (1) B銀行の抵当権抹消後、C信用金庫の抵当権は自動的に第一順位に昇格する
  2. (2) B銀行の抵当権抹消によりその順位は法定代位によりA本人に帰属するため、Aは事実上一番抵当権者と同じ地位を取得する
  3. (3) B銀行への完済と抵当権抹消後も、C信用金庫の抵当権は第二順位のまま変化しない
  4. (4) B銀行の抵当権が抹消されると、C信用金庫は自動的にB銀行の残余債権を引き継ぐ

正答

正答は (1) です。

解説

担保物権:抵当権は非占有担保・質権は占有担保・先取特権は法定担保

正解の理由

抵当権は設定者が使用継続できる非占有担保物権です(民法369条)。質権は占有の移転が必要です。先取特権は法律上当然に成立する法定担保物権です。

(1) B銀行の抵当権抹消後、C信用金庫の抵当権は自動的に第一順位に昇格する

他の選択肢

  • (2) B銀行の抵当権抹消によりその順位は法定代位によりA本人に帰属するため、Aは事実上一番抵当権者と同じ地位を取得する

    この肢は「B銀行の抵当権抹消によりその順位は法定代位によりA本人に帰属するため、Aは事実上一番抵当権者と同じ地位を取得する」と述べていますが、権利関係の基準では正しい記述ではありません。

    正答(1)「B銀行の抵当権抹消後、C信用金庫の抵当権は自動的に第一順位に昇格する」は、制度・手続・学習法のいずれかの観点で適切な内容です。

    正答の論点と照らすと、この肢は「B銀行の抵当権抹消によりその順位は法定代位によりA本人に帰属するため、Aは事実…」という断定のどこかが設問の前提と矛盾します。主語・客体・数字・期限・「毎年/常に/不要」などの限定語をチェックしてください。

  • (3) B銀行への完済と抵当権抹消後も、C信用金庫の抵当権は第二順位のまま変化しない

    この肢は「B銀行への完済と抵当権抹消後も、C信用金庫の抵当権は第二順位のまま変化しない」と述べていますが、権利関係の基準では正しい記述ではありません。

    正答(1)「B銀行の抵当権抹消後、C信用金庫の抵当権は自動的に第一順位に昇格する」は、制度・手続・学習法のいずれかの観点で適切な内容です。

    正答の論点と照らすと、この肢は「B銀行への完済と抵当権抹消後も、C信用金庫の抵当権は第二順位のまま変化しない」という断定のどこかが設問の前提と矛盾します。主語・客体・数字・期限・「毎年/常に/不要」などの限定語をチェックしてください。

  • (4) B銀行の抵当権が抹消されると、C信用金庫は自動的にB銀行の残余債権を引き継ぐ

    この肢は「B銀行の抵当権が抹消されると、C信用金庫は自動的にB銀行の残余債権を引き継ぐ」と述べていますが、権利関係の基準では正しい記述ではありません。

    正答(1)「B銀行の抵当権抹消後、C信用金庫の抵当権は自動的に第一順位に昇格する」は、制度・手続・学習法のいずれかの観点で適切な内容です。

    正答の論点と照らすと、この肢は「B銀行の抵当権が抹消されると、C信用金庫は自動的にB銀行の残余債権を引き継ぐ」という断定のどこかが設問の前提と矛盾します。主語・客体・数字・期限・「毎年/常に/不要」などの限定語をチェックしてください。

学習のヒント

第一順位の抵当権が弁済等で消滅すると、後順位の抵当権は順位が繰り上がります(順位の昇進)。これは抵当権の順位が後順位の権利者に有利に変化する自動的な効果です(民法374条等)。

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