宅地建物取引士試験の過去問・実践演習・一問一答と模試・模擬試験対策を、このサイトでまとめて学習できます。タブから他の演習モードへ移動できます。

実践演習 · 権利関係

宅地建物取引士試験 実践演習 第843問(権利関係)

AはBに自己の土地(甲地)の売買に関する一切の代理権を与えた。BはこのA代理人として、Cとの間でAを売主とする甲地の売買契約を締結した。ところが契約締結後にAが死亡した。相続人はDのみである。この場合に関する記述として民法の規定によれば正しいものはどれか。

問題

AはBに自己の土地(甲地)の売買に関する一切の代理権を与えた。BはこのA代理人として、Cとの間でAを売主とする甲地の売買契約を締結した。ところが契約締結後にAが死亡した。相続人はDのみである。この場合に関する記述として民法の規定によれば正しいものはどれか。

選択肢

  1. (1) Aの死亡により代理権は消滅するが、BC間の売買契約の効果はAの相続人Dに帰属する
  2. (2) Aの死亡により代理権は消滅し、Bがその後行う行為はすべて無権代理となる
  3. (3) Aが死亡した場合でも、BはAの相続人Dの代理人として引き続き行為できる
  4. (4) Aが死亡しても売買契約は当然に無効となり、BはCに対して損害賠償を支払わなければならない

正答

正答は (1) です。

解説

代理:代理行為の効果は本人に帰属・表見代理・無権代理

正解の理由

代理人が代理権の範囲内で行った行為の効果は本人に帰属します(民法99条)。無権代理は本人の追認で有効になります。表見代理は外観を信頼した相手方を保護する制度です。

(1) Aの死亡により代理権は消滅するが、BC間の売買契約の効果はAの相続人Dに帰属する

他の選択肢

  • (2) Aの死亡により代理権は消滅し、Bがその後行う行為はすべて無権代理となる

    この肢は「Aの死亡により代理権は消滅し、Bがその後行う行為はすべて無権代理となる」と述べていますが、権利関係の基準では正しい記述ではありません。

    正答(1)「Aの死亡により代理権は消滅するが、BC間の売買契約の効果はAの相続人Dに帰属する」は、制度・手続・学習法のいずれかの観点で適切な内容です。

    正答の論点と照らすと、この肢は「Aの死亡により代理権は消滅し、Bがその後行う行為はすべて無権代理となる」という断定のどこかが設問の前提と矛盾します。主語・客体・数字・期限・「毎年/常に/不要」などの限定語をチェックしてください。

  • (3) Aが死亡した場合でも、BはAの相続人Dの代理人として引き続き行為できる

    この肢は「Aが死亡した場合でも、BはAの相続人Dの代理人として引き続き行為できる」と述べていますが、権利関係の基準では正しい記述ではありません。

    正答(1)「Aの死亡により代理権は消滅するが、BC間の売買契約の効果はAの相続人Dに帰属する」は、制度・手続・学習法のいずれかの観点で適切な内容です。

    正答の論点と照らすと、この肢は「Aが死亡した場合でも、BはAの相続人Dの代理人として引き続き行為できる」という断定のどこかが設問の前提と矛盾します。主語・客体・数字・期限・「毎年/常に/不要」などの限定語をチェックしてください。

  • (4) Aが死亡しても売買契約は当然に無効となり、BはCに対して損害賠償を支払わなければならない

    この肢は「Aが死亡しても売買契約は当然に無効となり、BはCに対して損害賠償を支払わなければならない」と述べていますが、権利関係の基準では正しい記述ではありません。

    正答(1)「Aの死亡により代理権は消滅するが、BC間の売買契約の効果はAの相続人Dに帰属する」は、制度・手続・学習法のいずれかの観点で適切な内容です。

    正答の論点と照らすと、この肢は「Aが死亡しても売買契約は当然に無効となり、BはCに対して損害賠償を支払わなけれ…」という断定のどこかが設問の前提と矛盾します。主語・客体・数字・期限・「毎年/常に/不要」などの限定語をチェックしてください。

学習のヒント

本人の死亡により代理権は消滅します(民法111条1項1号)。しかし死亡前に締結された売買契約の効果はすでに本人に帰属しており、その権利義務は相続人に承継されます(民法896条)。代理権消滅と既存の契約効果の帰属は別問題です。

類似の問題

同じ分野・タグや問題文のキーワードが近い問題です。解き直しや確認に使えます。