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宅地建物取引士試験 実践演習 第10844問(権利関係)
AはBからB所有のマンション(築20年・中古)を2000万円で購入した。売買契約書には「売買物件は現状のままで引き渡す」との文言があったが、契約不適合責任の免責については何も書かれていなかった。引渡し後6か月が経過したところで、雨漏りが発生した。Aが調査したところ、屋上防水の劣化が原因であることがわかり、修繕には400万円かかることが判明した。この場合に関する記述として民法の規定によれば正しいものはどれか。
問題
AはBからB所有のマンション(築20年・中古)を2000万円で購入した。売買契約書には「売買物件は現状のままで引き渡す」との文言があったが、契約不適合責任の免責については何も書かれていなかった。引渡し後6か月が経過したところで、雨漏りが発生した。Aが調査したところ、屋上防水の劣化が原因であることがわかり、修繕には400万円かかることが判明した。この場合に関する記述として民法の規定によれば正しいものはどれか。
選択肢
- (1) 「現状のままで引き渡す」という文言は免責特約として機能し、AはBに対して契約不適合責任を問えない
- (2) 契約書に免責特約が明記されていないため、AはBに対して契約不適合責任(民法562条以下)に基づく追完請求・代金減額請求・損害賠償請求・解除のいずれかを選択できる
- (3) Aは不適合を知った時から2年以内に訴訟を提起しなければ権利が消滅する
- (4) 「現状有姿渡し」の特約があれば引渡しから1年以上経過した不具合については売主は一切責任を負わない
正答
正答は (1) です。
解説
正解の理由
「現状のままで引き渡す」との文言は単なる物件の引渡し状態を示すものであり、契約不適合責任の明示的な免責特約とはなりません。免責特約がない以上、BはAに対して契約不適合責任を負います。Aは不適合を知った時から1年以内に「通知」(権利行使の通知)を行えば、通知後は消滅時効の範囲内(5年または10年)で権利行使できます(民法566条)。
(1) 「現状のままで引き渡す」という文言は免責特約として機能し、AはBに対して契約不適合責任を問えない
他の選択肢
(2) 契約書に免責特約が明記されていないため、AはBに対して契約不適合責任(民法562条以下)に基づく追完請求・代金減額請求・損害賠償請求・解除のいずれかを選択できる
この肢は「契約書に免責特約が明記されていないため、AはBに対して契約不適合責任(民法562条以下)に基づく追完請求・代金減額請求・損害賠償請求・解除のいずれかを選択できる」と述べていますが、権利関係の基準では正しい記述ではありません。
正答(1)「「現状のままで引き渡す」という文言は免責特約として機能し、AはBに対して契約不適合責任を問えない」は、制度・手続・学習法のいずれかの観点で適切な内容です。
正答の論点と照らすと、この肢は「契約書に免責特約が明記されていないため、AはBに対して契約不適合責任(民法56…」という断定のどこかが設問の前提と矛盾します。主語・客体・数字・期限・「毎年/常に/不要」などの限定語をチェックしてください。(3) Aは不適合を知った時から2年以内に訴訟を提起しなければ権利が消滅する
この肢は「Aは不適合を知った時から2年以内に訴訟を提起しなければ権利が消滅する」と述べていますが、権利関係の基準では正しい記述ではありません。
正答(1)「「現状のままで引き渡す」という文言は免責特約として機能し、AはBに対して契約不適合責任を問えない」は、制度・手続・学習法のいずれかの観点で適切な内容です。
正答の論点と照らすと、この肢は「Aは不適合を知った時から2年以内に訴訟を提起しなければ権利が消滅する」という断定のどこかが設問の前提と矛盾します。主語・客体・数字・期限・「毎年/常に/不要」などの限定語をチェックしてください。(4) 「現状有姿渡し」の特約があれば引渡しから1年以上経過した不具合については売主は一切責任を負わない
この肢は「「現状有姿渡し」の特約があれば引渡しから1年以上経過した不具合については売主は一切責任を負わない」と述べていますが、権利関係の基準では正しい記述ではありません。
正答(1)「「現状のままで引き渡す」という文言は免責特約として機能し、AはBに対して契約不適合責任を問えない」は、制度・手続・学習法のいずれかの観点で適切な内容です。
正答の論点と照らすと、この肢は「「現状有姿渡し」の特約があれば引渡しから1年以上経過した不具合については売主は…」という断定のどこかが設問の前提と矛盾します。主語・客体・数字・期限・「毎年/常に/不要」などの限定語をチェックしてください。
学習のヒント
この問題で間違えた場合は、設問文の求め方(「正しいもの」「誤っているもの」「最も適切でないもの」)を最初に線引きしてください。正答・誤答それぞれについて、用語の定義と制度の前提を用語解説で確認し、復習リストや実践演習・一問一答と組み合わせて、同分野の過去問を解き直すと定着しやすくなります。
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