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宅地建物取引士試験 実践演習 第10853問(権利関係)
AはB銀行から1億円を借り入れ、A所有の甲ビル(時価1億5000万円)に抵当権を設定した。その後、甲ビルが火災で全焼し、Aが加入していた火災保険会社から保険金1億2000万円が支払われることになった。B銀行はこの保険金から優先弁済を受けたいと考えている。この場合に関する記述として民法の規定によれば正しいものはどれか。
問題
AはB銀行から1億円を借り入れ、A所有の甲ビル(時価1億5000万円)に抵当権を設定した。その後、甲ビルが火災で全焼し、Aが加入していた火災保険会社から保険金1億2000万円が支払われることになった。B銀行はこの保険金から優先弁済を受けたいと考えている。この場合に関する記述として民法の規定によれば正しいものはどれか。
選択肢
- (1) 火災保険金は抵当権の物上代位の対象とならないため、B銀行は保険金から優先弁済を受けられない
- (2) 火災保険金は抵当権の物上代位の対象となり、B銀行は保険金がAに払い渡される前に差押えをすることで、保険金から1億円の優先弁済を受けることができる
- (3) B銀行は物上代位により保険金1億2000万円全額を受け取ることができる
- (4) 火災が発生した以上抵当権の目的物が滅失したため、抵当権は消滅し、B銀行は残債権を一般債権として請求するのみ
正答
正答は (1) です。
解説
正解の理由
抵当権の物上代位(民法304条)は火災保険金にも及びます。B銀行は保険金がAに払い渡される前に差押えをすれば、保険金から被担保債権1億円の優先弁済を受けることができます。残額2000万円(1億2000万円-1億円)はAに帰属します。払渡し前の差押えが要件です。
(1) 火災保険金は抵当権の物上代位の対象とならないため、B銀行は保険金から優先弁済を受けられない
他の選択肢
(2) 火災保険金は抵当権の物上代位の対象となり、B銀行は保険金がAに払い渡される前に差押えをすることで、保険金から1億円の優先弁済を受けることができる
この肢は「火災保険金は抵当権の物上代位の対象となり、B銀行は保険金がAに払い渡される前に差押えをすることで、保険金から1億円の優先弁済を受けることができる」と述べていますが、権利関係の基準では正しい記述ではありません。
正答(1)「火災保険金は抵当権の物上代位の対象とならないため、B銀行は保険金から優先弁済を受けられない」は、制度・手続・学習法のいずれかの観点で適切な内容です。
正答の論点と照らすと、この肢は「火災保険金は抵当権の物上代位の対象となり、B銀行は保険金がAに払い渡される前に…」という断定のどこかが設問の前提と矛盾します。主語・客体・数字・期限・「毎年/常に/不要」などの限定語をチェックしてください。(3) B銀行は物上代位により保険金1億2000万円全額を受け取ることができる
この肢は「B銀行は物上代位により保険金1億2000万円全額を受け取ることができる」と述べていますが、権利関係の基準では正しい記述ではありません。
正答(1)「火災保険金は抵当権の物上代位の対象とならないため、B銀行は保険金から優先弁済を受けられない」は、制度・手続・学習法のいずれかの観点で適切な内容です。
正答の論点と照らすと、この肢は「B銀行は物上代位により保険金1億2000万円全額を受け取ることができる」という断定のどこかが設問の前提と矛盾します。主語・客体・数字・期限・「毎年/常に/不要」などの限定語をチェックしてください。(4) 火災が発生した以上抵当権の目的物が滅失したため、抵当権は消滅し、B銀行は残債権を一般債権として請求するのみ
この肢は「火災が発生した以上抵当権の目的物が滅失したため、抵当権は消滅し、B銀行は残債権を一般債権として請求するのみ」と述べていますが、権利関係の基準では正しい記述ではありません。
正答(1)「火災保険金は抵当権の物上代位の対象とならないため、B銀行は保険金から優先弁済を受けられない」は、制度・手続・学習法のいずれかの観点で適切な内容です。
正答の論点と照らすと、この肢は「火災が発生した以上抵当権の目的物が滅失したため、抵当権は消滅し、B銀行は残債権…」という断定のどこかが設問の前提と矛盾します。主語・客体・数字・期限・「毎年/常に/不要」などの限定語をチェックしてください。
学習のヒント
この問題で間違えた場合は、設問文の求め方(「正しいもの」「誤っているもの」「最も適切でないもの」)を最初に線引きしてください。正答・誤答それぞれについて、用語の定義と制度の前提を用語解説で確認し、復習リストや実践演習・一問一答と組み合わせて、同分野の過去問を解き直すと定着しやすくなります。
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