宅地建物取引士試験の過去問・実践演習・一問一答と模試・模擬試験対策を、このサイトでまとめて学習できます。タブから他の演習モードへ移動できます。
宅地建物取引士試験 実践演習 第10869問(権利関係)
AはBに対して甲建物(マンション1室・中古)を売却した。引渡し後2か月で、Aが売買前から知っていた雨漏りが発生した。BはAに対して修理費用(150万円)の支払いを求めるとともに、雨漏りがあったことを知っていれば200万円安い価格でしか買わなかったとして、代金の一部減額も求めている。Aは「契約書に現状有姿で引き渡す旨が明記されており責任は負わない」と主張している。この場合に関する記述として民法の規定によれば正しいものはどれか。
問題
AはBに対して甲建物(マンション1室・中古)を売却した。引渡し後2か月で、Aが売買前から知っていた雨漏りが発生した。BはAに対して修理費用(150万円)の支払いを求めるとともに、雨漏りがあったことを知っていれば200万円安い価格でしか買わなかったとして、代金の一部減額も求めている。Aは「契約書に現状有姿で引き渡す旨が明記されており責任は負わない」と主張している。この場合に関する記述として民法の規定によれば正しいものはどれか。
選択肢
- (1) 現状有姿特約がある以上Aは一切の責任を負わない
- (2) Aが売買前から雨漏りを知っていたにもかかわらずBに告げなかった場合は免責特約の効力が及ばず、AはBの追完請求(修理費用150万円相当の追完)および代金減額請求に応じなければならない
- (3) BはAに対して修理費用(追完請求)または代金減額のどちらか一方しか請求できない
- (4) Aが雨漏りを知っていても、現状有姿特約がある限りBは契約を解除できない
正答
正答は (1) です。
解説
正解の理由
売主が知りながら告げなかった不適合については、現状有姿特約等の免責特約の効力が及びません(民法572条)。BはAに対して追完請求(修理)および代金減額請求の両方を選択的・累積的に請求できます(民法562条・563条)。重大な契約不適合の場合は解除・損害賠償も請求できます。
(1) 現状有姿特約がある以上Aは一切の責任を負わない
他の選択肢
(2) Aが売買前から雨漏りを知っていたにもかかわらずBに告げなかった場合は免責特約の効力が及ばず、AはBの追完請求(修理費用150万円相当の追完)および代金減額請求に応じなければならない
この肢は「Aが売買前から雨漏りを知っていたにもかかわらずBに告げなかった場合は免責特約の効力が及ばず、AはBの追完請求(修理費用150万円相当の追完)および代金減額請求に応じなければならない」と述べていますが、権利関係の基準では正しい記述ではありません。
正答(1)「現状有姿特約がある以上Aは一切の責任を負わない」は、制度・手続・学習法のいずれかの観点で適切な内容です。
正答の論点と照らすと、この肢は「Aが売買前から雨漏りを知っていたにもかかわらずBに告げなかった場合は免責特約の…」という断定のどこかが設問の前提と矛盾します。主語・客体・数字・期限・「毎年/常に/不要」などの限定語をチェックしてください。(3) BはAに対して修理費用(追完請求)または代金減額のどちらか一方しか請求できない
この肢は「BはAに対して修理費用(追完請求)または代金減額のどちらか一方しか請求できない」と述べていますが、権利関係の基準では正しい記述ではありません。
正答(1)「現状有姿特約がある以上Aは一切の責任を負わない」は、制度・手続・学習法のいずれかの観点で適切な内容です。
正答の論点と照らすと、この肢は「BはAに対して修理費用(追完請求)または代金減額のどちらか一方しか請求できない」という断定のどこかが設問の前提と矛盾します。主語・客体・数字・期限・「毎年/常に/不要」などの限定語をチェックしてください。(4) Aが雨漏りを知っていても、現状有姿特約がある限りBは契約を解除できない
この肢は「Aが雨漏りを知っていても、現状有姿特約がある限りBは契約を解除できない」と述べていますが、権利関係の基準では正しい記述ではありません。
正答(1)「現状有姿特約がある以上Aは一切の責任を負わない」は、制度・手続・学習法のいずれかの観点で適切な内容です。
正答の論点と照らすと、この肢は「Aが雨漏りを知っていても、現状有姿特約がある限りBは契約を解除できない」という断定のどこかが設問の前提と矛盾します。主語・客体・数字・期限・「毎年/常に/不要」などの限定語をチェックしてください。
学習のヒント
この問題で間違えた場合は、設問文の求め方(「正しいもの」「誤っているもの」「最も適切でないもの」)を最初に線引きしてください。正答・誤答それぞれについて、用語の定義と制度の前提を用語解説で確認し、復習リストや実践演習・一問一答と組み合わせて、同分野の過去問を解き直すと定着しやすくなります。
類似の問題
同じ分野・タグや問題文のキーワードが近い問題です。解き直しや確認に使えます。